第2ラウンドの対戦チームはエントリーランキング3位の慶応義塾大学。全員レイティングは我々より上ですので苦戦が予想されましたが、結果的にはドロー。私の勝ちも貢献したようです。個人的には2連勝です。
8.松戸B | 2 | 2 | 3.慶応義塾大学 | |||||
1 | W | 北野亨 | 1721 | 0.5 | 0.5 | B | 桑田晋 | 2055 |
2 | B | 浜田健嗣 | 1719 | 0 | 1 | W | 中村尚広 | 1968 |
3 | W | 大竹栄 | 1715 | 1 | 0 | B | 古谷昌洋 | 1872 |
4 | B | 川中陽輔 | 1601 | 0.5 | 0.5 | W | 篠田太郎 | 1752 |
Ohtake,Sakae (1715) - Furuya,Masahiro (1872) Team Championship 2010 (2), 19.09.2010 ECO:A00 Opening:Grob's Attack
1. g4!?
私のお気に入りのGrob's Attackと呼ばれるオープニングです。ここ数年、私の先手は全てこれです。いいとこ取りで、勝率90%を超えたことがあります(7戦で6.5ポイント)。今でも7割位は維持しているでしょうか?
1... h5?!
野心的な手ですが、形を決め過ぎる手なので余りお勧めできません。普通は1... d5か1... e5です。
2. g5!? h4?!
正直この手には驚きました。3. h4を防いで、g5のポーンを孤立させようという手だと思いますが、指し過ぎの手のような気がします。もちろん過去の実戦例はありますが、2... d5或いは2... e5がベターかと思います。
3. Bg2 e5 4. d4 h3?
この手にも驚きました。白は1ポーンアップでやや優勢になりました。 4... exd4 5, Qxd4 Nc6 6. Qd2で互角だと思います。
5. Bxh3 Be7
5… exd4がベター。6. Qxd4 Nc6 7. Qd2で少し白が良いです。
6. g6
手筋です。但し、6, dxe4がベターかも知れません。
6... fxg6 7. Qd3
7. dxe5がベターでした。
7... e4?
不思議な手というか疑問手です。7... exd4がベターです。8. Qxg6には、8... Kf8で互角なので、白は8. Nf3と駒の展開を図り白が少し優勢です。
8. Qxe4
形勢は白がかなり良く勝勢と言って良い局面です。勿論勝ちきるのは大変ですが。
8... Kf7
9. Nf3!
好手です。もし、9...Rxh3なら10. Ne5+ Kf8の一手に11. Qxg6 Bb4+ 12. c3 Qf6 13. Bg5 Qxg6 14. Nxg6 Kf7 15.Nf4(Analysis)で白勝勢です。
Analysis 15. Nf4(白勝勢)
9... Bf6
10. Rg1?!
10. Ng5!がベターでした。以下、10... Bxg5 11. Qd5+ Kf8 12. Bxg5 Nf6 13. Qg2で依然として白勝勢でした。10.Rg1でも優勢に違いありませんが、10. Ng5には劣ります。
10... Ne7
一見、10... Rxh3と取れそうですが、11. Ne5! Bxe5 12. Qxg6+ Kf8 13. dxe5 Qe7 14. Qf5(Analysis)で白勝勢です。
Analysis 14. Qf5(白勝勢)
11. Qf4!? Kg8
11... Nbc6がベターでした。
12. Rg3
12. Bg4がベターでした。12. Rg3でも優勢ですが劣ります。
12... Nbc6 13. c3 d5 14. Bxc8 Rxc8 15. Nbd2 Qe8 16. Nf1 Nf5 17. Rg1 Nce7 18. Bd2 Qb5 19. O-O-O
19... Qa4
19... Qxe2がベターだと思います。依然白が優勢です。
20. a3!? a5
21. Rxg6
21. e4!?とすべきでした。21. Rxg6でもまだ白がやや優勢ですが、21. e4!?の方がより優勢でした。
21... Nxg6
21... Nxd4!?がベターです。
22. Qxf5 Ne7 23. Qe6+
23... Kf8!? 24. Bg5 Qc6 25. Qxc6
25. Qg4がベターでした。
25... Nxc6 26. Bxf6 gxf6
黒は2ルークですが、白はポーンが2つ多いので形勢は互角です。
27. Ne3 Ne7 28. Rg1 Kf7 29. Kd2 Rcg8 30. Rg3 c6 31. c4 Ke6 32. c5 Nf5 33. Nxf5 Kxf5
34. Rxg8?
黒が少し優勢になりました。ここは、34. Nh4+!?とすべきでした。以下、34... Ke6 35. Re3 Kd7 36. Nf5(Analysis)で互角です。
Analysis 36. Nf5(互角)
34...Rxg8 35. Kd3 b6 36. b4
36... bxc5?
これで形勢は互角になりました。36... axb4!?とすれば、黒が優勢でした。
37. dxc5
37... axb4?
これで白が少し優勢になりました。37... Ke6とすれば互角でした。
38. axb4??
これで黒が優勢になりました。38. Nd4+とすれば白が優勢でした。
38... Rg4??
39. Nd4+
これで白が勝勢になりました。
39... Ke5
40. Nxc6+
この手でも白が優勢ですが、40. e3!として次に41. f4を狙う手が優れました。
40... Ke6 41. Nd4+ Kd7 42. b5 Rg8 43. e4 Rc8 44. c6+ Kd6 45. exd5 Kxd5 46. b6 Kd6 47. Kc4 Ra8 48. Kb5 Ra2 49. Nf5+
1-0
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