昨日は、一昨日の悪天候からはうって変わって秋晴れとなりました。ただし非常に肌寒く、厚着で家を10時10分頃出かけました。向かう先は、千駄ヶ谷駅近くの東京体育館です。当初の予定は9時頃に出発し、赤羽まで1時間余り歩き、埼京線で新宿まで行き、そこから東京体育館まで歩く予定でしたが、パソコンを操作しているうちにあっという間に時間が過ぎ、結局戸田公園から千駄ヶ谷まで電車で行くことにしました。
10時26分に電車に乗車してすぐ、荒川を渡る手前から冠雪した富士山を綺麗に見ることができました。思わず写真を撮りたくなりましたがiPhone 3GSでは綺麗に撮れることは難しいと考え諦めました。今日の音楽はメンデルスゾーンに決めました。ヴァイオリン協奏曲、交響曲第4番「イタリア」などを聴きました。
11時過ぎ、予定通り東京体育館に着きました。入口前には、写真の通り「内閣総理大臣杯第97回職域団体対抗将棋大会(主催:日本将棋連盟、後援:朝日新聞社、東京都教育委員会、協賛:セイコークロック)」の大きな立て札が見えます。
写真1:東京体育館の入口付近
写真2 大会が行われるアリーナ外観
写真3 大会が行われるアリーナ内部
チェスの大会と比べると羨ましいくらいの人数です。今回は、下表の通り340チームが参加しました。不況の煽りか、前回より17チーム減りました。不況が将棋界にも影響しているかと思うと残念です。チームは強い順からS、A、B、C、D、E、Fで各チームとも5名から構成されます。1700名の選手が参加という計算になります。チェスのチーム選手権の約20倍の規模です。
表1 今回と前回の参加チーム数の比較(17チームの減)
※実際のチーム数は将棋連盟のHPでご確認下さい。
尚、SチームとあるのはSクラス(級)の誤りです。修正が
大変ですのでご容赦ください。
この職域団体将棋大会(通称:職団戦)は春と秋ごろの年2回行われます。この大会の元祖は川崎市職団戦で来る11月29日には106回目を迎えます。会社の大先輩の提言で始まったと聞いております。
私は、前回同様Fクラスで参加しました。前回は1回戦敗退のため慰安戦(裏の大会)に回りました。慰安戦の1回戦と2回戦は勝ち3回戦は敗退。4回戦ったわけですが、個人的には4戦全勝でした。普段将棋を指さない私にはラッキーとしかいいようありません。
前回の慰安戦で2勝をあげた為か、今回は1回戦シードとなりました。2回戦からの出場のため遅い到着になったわけです。1回戦から出場のチームは9時過ぎ頃の到着となります。
私の2回戦(私の後手)は相居飛車の横歩取り模様になり2回戦は勝ちました。写真4最終1手前、私が竜が4八の飛車を取ったところです。相手の方は1三の角に気付かなかったようで、この竜を取ってしまいました。私は「その手は不可能ですよ」と告げると即投了されました。
チームとしても初戦を4-1で飾ることができてまずまずの出だしです。
写真4 私の2回戦(私が後手:上側) 最終1手前
いよいよ楽しみの昼食の時間です。参加者全員に弁当(お茶付き)と記念扇子が配布されます。私のチームの場合、支部会員だと1000円の参加費です(支部会員でない方は2000円)。非常に割安です。実際に将棋連盟に払い込む参加費とは異なりますのでご留意下さい。
写真5 昼食の弁当(参加費に含まれます)
3回戦は2勝3敗で敗退。相手玉に迫ったのですが、うまく受けられ私自身も負け。もう後はないのでSクラスの観戦をすることにしました。
私は自分で指すよりも観戦するのが好きくらいなのでいいのですが、もっと対局したい方にとっては、今のトーナメントシステムには問題があります。個人的には、チェスで一般的に行われているスイス式にして全チーム(チーム数が奇数の場合はbyeとなるチームが生まれますが止むを得ないでしょう)が同じ回戦数参加できるようにした方がいいと思います。プロ棋士による指導対局を楽しみにしている方もいてご意見はまちまちかと思いますが、それにも全員が参加できるわけではありません。そのようなこともあり、表彰式の時には入賞チームの関係者くらいしか残っていないという寂しいものになります。遠くから来てたまたま1回戦で敗退ではモチベーションが上がらないような気がします。
もう一点いつも思うのですが、Sクラス(Aクラスも?)は対局時計を使い20分の持ち時間、切れたら1手30秒内で指すのですが、それ以外のクラスは時計を使いません。ある時間が来たら、近くにいるお手隙の方がボランティアで30秒の秒読みにすることになっています。川崎市の職団戦では、全チームが時計を使います。この点も是非改善して欲しいと思います。チェスの大会でも時計は必ず使います。
写真6 Eクラス3位入賞のNEC玉川(1)チーム
後列左は、来期順位戦期待の瀬川晶司四段
前列右は、いつも笑顔が素敵な鈴木環那女流初段
Sクラスは8チームが2組に分かれ、それぞれの4チームが3回戦のリーグ戦を行います。その結果、各組上位2チーム、合計4チームが決勝トーナメントに進みます。それぞれの組の最下位チームが次回大会に向けて残留戦を行います。敗退したチームはAクラスに降級し、Aクラスで優勝したチームがSクラスに編入されます。
今回準決勝を勝ち抜いたのはリコー(1)とNEC(1)です。リコー(1)はリコー(2)に勝って、NEC(1)は日本レストランシステム(1)に勝って決勝戦に進みました。前大会決勝戦でNEC(1)は日本レストランシステムに負け準優勝でしたので雪辱を果たしたと言えます。
決勝戦は、NEC(1)がリコー(1)を破り、8度目の優勝を果たしました。おめでとうございます。
優勝したNEC(1)チームには内閣総理大臣杯、内閣総理大臣賞状、優勝盾などが授与されました。
詳細は、週刊将棋や将棋世界に掲載されると思いますので、ぜひお買い求めください。
また、全体の結果が将棋連盟のHPに掲載されていますのでご覧下さい。
尚、NEC(1)チームの清水上 徹さん(現朝日アマ名人)が来る11月8日(日)に朝日杯将棋オープン戦(二次予選)で松尾 歩七段と対戦します。ネット中継されますので、是非ご覧ください。
写真7 第97回Sクラス優勝のNEC(1)チーム
後列左から林 隆弘さん、加藤 幸男さん、宮原 洋介さん
前列左から加藤 徹さん、清水上 徹さん
写真8 内閣総理大臣杯賞状
参加されました方、運営されました方お疲れ様でした。将棋界の発展を祈念いたします。
次回大会は、2010年4月11日(日)に東京武道館(足立区綾瀬)で開催されます。皆さん、奮って参加しましょう。今回より参加チームが増えることを期待したいと思います。
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