2010年11月29日月曜日

Linux産みの親であるリーナス・トーバルズ氏 C&C賞を受賞

2010年11月24日は午後休暇を取得して、今年25周年を迎えるC&C賞授賞式典に参加した。ここ数年楽しみにしているイベントだ。この賞は毎年2グループが表彰され、賞金は各グループ1000万円である。この賞を受賞した方々の中にはノーベル賞を受賞された方もいる。私自身はコンピュータサイエンスに特に興味がありC言語の開発に関わったカーニハン・リッチー氏とケン・トンプソン氏、パソコンの父と呼ばれたアラン・ケイ氏、TRONの坂村健氏がC&C賞を受賞した事を誇りに思っている。余談だがケン・トンプソン氏はチェスが好きでベル研究所の彼の机の上にチェス盤が置いてある写真を見た覚えがある。C言語のCはChessのCであると聴いた覚えがある(たぶん冗談だと思うが)。またチェスの終盤のTablebaseの開発にも大きく貢献したと思う。そして、今回Linuxのカーネルを開発したリーナス・トーバルズ氏が受賞したのは喜ばしい。この12月で41歳になる同氏は今までの受賞者の中では一番若いのでは無いかと思う。私も約20年位前は基本ソフトウェアに興味がありLinuxは勿論、色々なプログラミング言語を購入した。今年になってGoogleのAndroidをベースにしたスマートフォンが続々と発表されiPhoneを上回る一大勢力になりつつあるが、AndroidはLinuxをベースにしており今回の受賞は絶好のタイミングだったと思う。会場は満席(120席のうち半分は招待者)で例年より多かったと思う。もう一つの受賞グループは量子細線・量子ドット半導体に関する先駆的・先導的貢献で豊田工業大学学長の榊裕之博士と東京大学・生産技術研究所の荒川康彦博士が受賞された。荒川博士は、私が以前勤務していた事業所に約1ヶ月滞在していたことがあるそうだ。今回は25周年という事で記念賞が設けられた。受賞したのは、小惑星イトカワから微粒子のサンプルを持ち帰り7年振りに帰還したことで有名になった「はやぶさ」の開発に携わった宇宙研究所開発機構名誉教授の上杉邦憲博士と「はやぶさ」プロジェクト・マネージャーの川口淳一郎博士。我々に夢と希望を与えてくれた功績は偉大だ。

昨年と同じくANAインターコンチネンタルホテル東京で開催されたが、職場から銀座まで25分歩きラーメン屋さんで食事をとり、そこから会場まで30分歩いた。昼間は歩くと汗ばむ位の陽気で会場のホテルは暑く感じられた。

記念講演終了後はカクテルパーティーも有ったが何時もの通り遠慮した。リーナス氏とお話できるチャンスを逃したのはちょっと後悔した。

0 件のコメント:

コメントを投稿