2010年9月15日水曜日

第18回脳の世紀シンポジウム

今日(9月15日)は、有給休暇で脳の世紀シンポジウムを聴講。前回の第17回では将棋がメインテーマで、特別講演は羽生善治名人の「脳の可能性」と題した講演。他に脳を知る「将棋棋士の直感を脳活動から探る」、脳を創る「経験を積んで直感を養う:コンピュータ将棋と機械学習」等興味有る内容だった。700席はほぼ満席だったと記憶している。その時の講演内容は、以下でご覧下さい。



今回の講演内容は以下の通り。

1. 特別講演 「ふとその時感じたこと・・・ 〜自作を通して〜」
宮田 亮平 氏(東京藝術大学・学長)
ユーモアに溢れた語り口、風貌は芸術家と言うよりインテリサラリーマンと言う印象。
VolvoのCM(安全ピン)、PanasonicのCM(ニワトリ)、茶室、学長と語ろうこんさーと、記念硬貨のデザイン(寄り添う2つの菊の花)等多岐に渡る面白い話だった。東京駅の銀の鈴も宮田氏の作品。北千住にも作品がある。

2. 脳を知る 「創造性と知性の進化の神経生物学」
入來 篤史 氏(理化学研究所脳科学総合研究センター・シニアチームリーダー)

創造する脳(宇宙の創造、天体の創造、物質の創造、生命の創造)
ほやの成長過程
神経情報処理
次元創造(絵空事)
人間(Cassirer,1945)岩波文庫
体性感覚と視覚の統合(サルに道具を使わせる実験)

3. 脳を創る:『コンピュータで脳の暗号を解読する』
神谷 之康 氏((株)国際電気通信基礎技術研究所脳情報研究所神経情報学研究室・室長)

いじわるばあさん
グーチョキパーの脳の状態(コンピュータによるパターン認識)
主観的知覚内容の「マインド・リーディング」
大脳コラム構造と脳画像の画素
海馬の画像から解読
モジュラー・デコーディング
レム睡眠中の脳活動
ニューロ福笑い
視覚像など脳内情報の解読が可能

4. 脳を守る:『新しい疾患概念の確立に向けて
−わが国での神経難病 多発性硬化症がたどってきた道−』
糸山 泰人 氏(国立精神・神経医療研究センター病院・病院長)

ニューロン
ミエリン
アストロサイト
ミログロリア
オリゴデンドロサイト
多発性硬化症の歴史
原因不明の中枢神経の炎症性脱髄疾患
Multiple Sclerosis
視神経脊髄炎(NMO)
視神経脊髄型MS(OSMS)
NMO-IgG抗体の発見
AQP4抗体
NMO病変におけるAQP4欠損GFAP欠損
NMO病変におけるアストロサイトの変性と消失

5. 脳を育む:『社会能力発達の発達過程:脳機能画像法によるアプローチ』
定藤 規弘 氏(自然科学研究機構生理学研究所・教授)

退席、聴講せず。

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