最近電子書籍に興味を持っています。
iPhoneのApp Storeでも電子書籍というカテゴリーがあり、数多くの電子書籍を読むためのリーダーや電子書籍が販売されています。
私は、評価が比較的高く一番売れている「i文庫」という450円のリーダーを使っています。青空文庫にある著名な作品151本が内蔵されており、7000を超える青空文庫を無料で追加ダウンロードできます(通信費はかかりますが、Internetに常時接続の環境であれば追加の通信費はかからないでしょう)。太宰治の「人間失格」や「ヴィヨンの妻」などを読みましたが、違和感なく紙の本と同様に読めました。
チェスの本が電子書籍で読めればよいのですが、iPhoneで読めるものはごくわずかで読みたいものがありません。そこで期待しているのが、KindleとKindle for iPhoneです。
Kindleはamazonから販売されている電子書籍リーダーで、以前は米国のみでの販売でしたが、最近になって日本を含む100以上の国で10月19日に発売すると発表しました。この国際版Kindleの価格は279米ドルで日本では3Gの携帯ネットワークを利用してコンテンツをダウンロードします。通信費はamazon持ちのようで無料です。1冊のダウンロードは60秒程度らしいので元を十分取れるということなのでしょう。米国では35万冊以上の英語のコンテンツがダウンロードできますが、日本では、20万冊の英語コンテンツのようです。因みにchessで検索すると米国では93件、アジア&パシフィックでは76件がヒットしました。また、価格ですが、例えばAlekhineの「New York 1924」は、紙の本で2906円ですが、Kindleでは17.82米国ドル(今日のレートで1620円)と格安です。Laskerの「Chess Strategy」は何と2米国ドルです。
もっと期待しているのが、Kindle for iPhoneです。米国では既に始まっているサービスでKindle版のコンテンツをiPhoneにダウンロードできます。残念ながら米国のiTunesは米国で発行されたクレジットカードが必要であり、日本国内でサービスを受けるのは困難です。法律に触れる可能性のある裏技があるようですが、それは絶対やめましょう。すぐに試したい方はKindleを購入して下さい。
電子書籍の魅力は、安価、短時間で入手可能、場所をとらない(本棚がいらない)、1000冊以上のコンテンツを携帯できる、検索ができることだと思います。
尚、Kindleは一般的な液晶(LCD)では無く、米国E Ink社の電子ペーパーを採用しています。電子ペーパーの特長は、低消費電力で見た目が紙のような感触、目にもやさしく明るいところでも視認性がよいとのことです。今後も注目される技術です。将来的には、CDがレコードを駆逐したのと同様のインパクトがありビジネス・モデルのイノベーションにも大きく影響しそうです。
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